Mojo Cafe

Tel0422-27-2676
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-12-4 2F

2017年7月4日火曜日

相川理沙~初夏の吉祥寺~LIVE @ Mojo Cafe

透明感のあるまっすぐな歌声に、意識が吸い込まれる。
静かに奏でられる相川理沙のギターと歌声に観客の意識のベクトルが極限まで集中してMojo Cafeの立体空間が一体になる感じ。何度となく素晴らしいライブはあったはずだがこれは初めての感覚。


相川理沙、Mojo Cafeでの初ライブ。
今回カホンで彼女をサポートしてくれた「たひ」さんが、Mojo Cafeの空間と彼女の歌声を取り持ってくれた。
「たひ」さんの思惑通り?Mojo Cafeと相川理沙の歌とギターはとても相性が良かった。
彼女は一音一音を、そしてその音と音の間をとても大切に表現する。音と音の間の音がMojo Cafeの立体空間にピッタリはまった感じ。奇跡。

「たひ」さんのカホンもいつもとは少し様子が違う。
彼女の歌とギターに神経を集中させながらブラシを使って音を滑り込ませる。彼女の作り出す間を壊さぬように。繊細に丁寧に彼女の歌に彩を付ける。




自身のオリジナルを中心に、そのオリジナルにかぶせるように歌うBob Dylan、そしてCarole Kingから忌野清志郎まで、すべて彼女独特のアレンジで、カバー曲も聴きごたえあり。
Joni MitchellやSuzanne Vegaからの影響も十分感じ取れる。



彼女の歌声はまるで人を惹きつける魔法がかかっているようだ。そして奏でるギターの音色はとても繊細で一音一音の響きがまるで生き物のように空間を漂う。

はたして他の会場での彼女の演奏を聴いたことがないので何とも言えないのだが、今回のMojo Cafeでのライブは本当に特別なものになったのではないか?
Mojo Cafeの空間に鳴り響く相川理沙の歌声は、その歌詞の内容を超越して観客の心を震わせた。
そして彼女自身がその歌の世界に没頭する瞬間、観客は相川理沙が創り上げた宇宙に自然と取り込まれてゆく。




ライブは生ものだ。会場、観客、演奏者が作り出すケミストリーにより創り出される。今回のような素晴らしいライブは、もう二度と観ることはできない。
しかし、同じくらい感動するライブを、きっと彼女はこれからも何度となく演ってくれるだろう。 それはMojo Cafeでも、きっと!